疾患について

敬老の日

今日、9月18日は敬老の日ですね。総務省統計局のレポートでは、65歳以上の高齢者は総人口比27.7%になるとの事です。

最近、良く聞くのが、「高齢発症関節リウマチ」です。関節リウマチ(RA)は、日本でおよそ70万~100万人の罹患者がいます。

発症のピークは、30~50才台、女性に多いのが特徴ですが、近年は、60才台からの発症が増えています。

鍼灸学校在学中にリウマチは、ギリシャ語の「Rheuma(リューマ)」、「流れる」という意味が語源だよ。と教わった記憶があります。

かつては、RAは、「痛風」の一種と考えられていましたが、現在は異常な自己免疫反応(滑膜に生じる)が原因とされています。

米国の診断基準では、1.朝のこわばり、2.3関節以上の関節炎、3.MCP、PIP関節の手関節炎、

4、対象性関節炎、5.リウマトイド結節、6.リウマトイド因子陽性、7.X線異常所見となっている。

また、実際の治療は、尺側偏位、ボタン・ホール変形等の関節破壊が進む前に症状を抑える薬物療法は中心となります。

鍼灸治療は、薬の効果を高めたり副作用の軽減や疼痛の緩和及び精神の安定といった補完医療がその役割となる。(QOLの向上)

使用経穴:身柱、脾兪、大腸兪、曲池、血海、三陰交、外関など

オリンピック

いよいよ、リオデジャネイロオリンピック・パラリンピックが、開催されますね。
トップアスリート達の競演が見れます。当院の音楽も「ボサノバ」に変えました。

選手のスーパープレイに感化された子供達が、スポーツに興味を抱くようになるのではないでしょうか!

私も経験しましたが、スポーツにはどうしても「怪我」が付き物です。(無いに越した事はありませんが・・・。)

「スポーツ外傷」、「スポーツ障害」を合わせてスポーツ傷害(漢字が異なる)と言います。

前者「スポーツ外傷」の応急処置は、「RICE」処置です。
これは、R:rest(安静)、I:icing(冷却)、C:compression(圧迫)、E:elevation(挙上)の頭文字を取ったものです。

この中で注意したいのが、患部の冷却による「凍傷」です。
特に膝のお皿(膝蓋骨)等の骨が出っ張っている部分などは、「ICING」中に起こり易いです。

初期のRICE処置が、傷害の予後を決定すると言って良いぐらい重要と言われていますねsign01

また、鍼灸治療の主な治療対象は、後者の「スポーツ障害」です。(スポーツ外傷でも程度により可能です。)

効果としては、
1.運動で生じた老廃物・疲労物質の除去

2.血液の貯留を防ぎ早期の疲労回復を促す

3.軟部組織(靭帯・腱・関節包など)を伸展し、柔軟性を増大させる

4.投薬を行わないので薬物の副反応によるパフォーマンス低下防止

5.スポーツ傷害の発生予防(障害を起こりにくくする)

以上5点が挙げられます。

オスグッド病

各地で夏の高校野球予選が、熱戦を繰り広げていますね。baseball 番狂わせも起きているようです・・・。

私が子供の頃は、野球少年が巷に溢れていた記憶がありますが、最近は時代も変わりサッカー少年が多くなりました。soccer

その結果、野球(肩・肘)から、ボールを蹴るなどの反復動作によって生じる疾患オスグッド・シュラッター病(オスグッド病と呼ばれる事もある)等の足、膝のトラブルが多くなったと報告されています。

この疾患は、小学高学年~中学生のスポーツ少年に発生します。(成長期における使いすぎ症候群
私自身も中学生の頃に経験し随分と悩まされました・・・bearing

大腿四頭筋(太もも前面の筋肉)は、膝蓋靭帯に繋がり脛骨粗面付着しています。
局所に反復して小外傷が加わり、脛骨付着部の骨端軟骨が剥離する事が、原因です。

鍼灸治療では、局所治療だけではなく、痛みのある脛骨粗面に対する「大腿四頭筋」の機械的ストレスの緩和も行います。

薬がみえるVol.1

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書店をぶらっとしていると面白い本を見つけました。

鍼灸師は、投薬が出来ませんが、薬物治療全盛の折、

薬の知識は必要と考えていました。

この本は、疾患と薬理作用をつなげて構成されている良書です。

今までこの様な本が、見つけられなかった為に薬に対する知識を

広める事が難しかったと思います。

Vol.2もあるので早速購入して勉強です。sign01

胸郭出口症候群

最近、パソコンやスマホの影響による胸郭出口症候群が多いですね。

Katakori_3 僧帽筋の緊張から起こる単なる肩こりと誤解しているケースがほとんどです。

頚部には、斜角筋三角と呼ばれる部分から重要な神経血管束が出ています。

更に肋鎖間隙を降りて上腕を下降して行く非常に複雑な構造をしています。

分類は、1.頚肋症候群と斜角筋症候群、2.肋鎖症候群、3.過外転症候群があります。 

肩背部からのアプローチだけではなく、鎖骨上窩や斜角筋三角の部分に対しても治療を加える事によって一層の治療効果を高めます。

狭いエリアに対し細いはりを使う鍼灸治療のメリットと言えるでしょう!

また、上記の理由から施術前後の姿勢チェックが重要になってきました。

使用経穴:風池、天柱、肩井、手三里など