鍼・灸について

小麦アレルギー

“ZOOTOWNの前〇氏、代表取締役社長を辞任”のニュースでIT界隈は、にわかに騒然としているそうだ。

「栄枯盛衰は世の習い」と言うが、辞めるにも勇気がいる。

ところで、最近、原因不明の腹痛、下痢、全身倦怠感、貧血、息切れや眩暈に悩まされてはいませんか?病院で過敏性腸症候群、ストレスや夏の疲れでしょう。

と診断され事はないでしょうか?それって実は、グルテンアレルギーによるものかもしれませんよ・・・。

トップテニスプレーヤーのノバク・ジョコビッチ選手、彼の実家はピザ屋で、皮肉にもグルテン(小麦)フリーの生活で世界王者なれたそうです。(グルテン不耐性)

まぁ、それだけではなく、彼の絶え間ない努力があったでしょうが、頻繁に起きていた体調不良が改善されたのは事実。

セリアック病は、「グルテン」に対し免疫反応が起き、自分の小腸粘膜を攻撃してしまう病気です。

欧米人に多い(米国の人口の1%、100人に1人)と言われてましたが、近年、日本でも増加傾向にあります。

鍼灸では、このような原因不明の疾患に対しても施術可能で、患者さんの陰陽虚実の調和(体質改善)を図る。

具体的には、1、陽実証 2、陽虚証 3、陰実証 4、陰虚証の4つのカテゴリー(病証)から判断し、ツボを使用し片寄りのない中庸の状態にする事が、施術の主な目的です。

ちなみに鍼灸では、小腸は、横隔膜を境に上は心臓。下は、腹の小心と呼ばれ重要視します。

「俺は練り物が好きだ!」 止めるのも勇気が必要ですよね。

症状が、改善しない場合は、グルテンフリー健康法をトライするのも一考かもしれません。!?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

9月の風邪

夏の疲れが出てくる頃になると、日中は今だに暑く、朝晩の涼しい日が続いて体調を崩し、咳や痰が絡む・・・なんて事はありませんか。

この季節に多い感染症が、RSウィルス感染症とヘルパンギーナです。

これらは子供の病気と思いがちですが、成人・高齢者も罹患し、今のところ有効なワクチンや抗ウィルス薬がありませんので回復を待つしかありません。💧

そこで鍼灸の出番となります。

主な症状は、鼻水、咳嗽、喉の痛み、食欲不振、倦怠感、下痢、関節痛、筋肉痛、その他様々ありますが、厄介なのは、解熱はしたものの体力が低下している為、症状が改善しない場合が多い事。

また、経絡を用いた鍼灸では、上記症状に関係する「経絡」、例えば、呼吸器「肺経」、消化器「脾経」、骨格筋「肝経」等に属した「ツボ」を患者さんの病状に合わせて使用します。

肺虚証が最も多く、これに次いで脾虚証、肝虚証、と続きますが、インフルと異なり陽実証を表す事が多いので陽経の手法がポイントですよ。

冷たい食べ物や飲み物、エアコンで夏の暑さをしのいだ身体、今度は「秋バテ」に注意ですね!


 

 

 

 

即効性

東京五輪前だろうか? 当院前の都道も現在工事中。

これは、所謂バイパス道路で市街地の迂回や近道を目的に建設され、渋滞緩和の一助になっています。

現代医学の分野、例えば冠動脈バイパス手術などを理解する為に「迂回路」を参考にすると分かり易いかもしれませんよね。

ところで、鍼灸治療でも「側副路」という考え方があり、奇経治療と呼ばれて「八総穴」を組み合わせて行います。

金属は陽イオンになり易い性質を持っていますが、これを「金属イオン化傾向」と言います。

小田原の外科医、間中義雄氏が「イオン差」を考慮して奇経治療を研究、提唱して以来、当院でも間中博士の手法(亜鉛Zn>銅Cu)を行っています。

鍼灸というと「漢方薬」の影響からか「じわっと」効いてくるイメージがありますが、この治療法の特徴は「即時性」です。

また、彼は鍼も上手かったそうです。「二兎を追う者だけが二兎を得る」って事かな?





 

歴史の重み

今日、お盆休み初日に東京の両国にある杉山記念館を訪れた。

同敷地内の江島杉山神社には、杉山和一(検校)先生が祀られている。

鍼灸を生業にしている者で彼の名を知らない者はいないであろう。おそらくは・・・。

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彼は、江ノ島の弁財天の祠にこもり日本独自の「管鍼法」を考案し、徳川5代将軍綱吉公の持病を治したと伝えられている。

館内の展示に管鍼法が出来る前は、「ブスリ」と刺していたと書かれていた。

これって漫画、「藤枝梅安」のイメージかな?(個人的には、故緒形・梅安が良かったなー。)

つまり、松葉型の鍼先と管鍼法が、杉山和一よって発明されていなければ、鍼施術がこれほど日本はおろか世界に広まる事はなかっただろう。

ところで、英語で針恐怖症「Needle Phobia」という言葉がある。一度、外国人も日本鍼灸を受診してみると良いかもしれませんね

展示物は英文でも説明されているので外国人にも理解出来る工夫がされています。

円形脱毛症

桜も見頃を迎えて穏やかな日が続いています。

ところで、ある会社のビフォ-・アフタ-CMの影響からなのか分かりませんが、近頃、急激なダイエットによる栄養不足が報告されています。

それが原因なのか?突然、ある部位の毛髪が脱落し、円形や楕円形などコイン大の大きさの脱毛斑が生じる円形脱毛症が多いとの事です。

今までは、自律神経失調、精神的ストレスが原因と言われていましたが、最近は自己免疫疾患も原因の一つとされています。

脱毛が頭髪だけではなく眉毛、ひげ、体毛などに及ぶ場合もあるからでしょうかね?

東洋医学では、髪は「血余」と呼ばれています。これは、血液はまず大事な内蔵諸器官に届けられ、髪はその次という意味です。古人の教えに学びましょう。

鍼灸の治療方針としては、全身の血行改善をはかりながら、毛髪の栄養を良くする為に「百会、風池、血海、関元、三陰交など」のツボを使用します。

頭皮は、デリケートなので梅花鍼やブラシの突起などでトントンと叩き傷つけてしまうと化膿したり症状が悪化する場合がありますので気をつけましょう

また、女性や子供に多い蛇行状脱毛症、抜毛症(トリコチロマニア)、抗癌剤の副作用による脱毛等は、鍼灸の適応症とならない場合が多いです。




鍼のエビデンス

寒い日が続きますね。

さて、日本緩和医療学会のウェブサイトに癌終末期の倦怠感への鍼治療の効果という内容の記事が掲載されていました。

接触鍼で13例を対象に有効性が認められたようです。(東洋医学的診断も行われている)

鍼施術は腫瘍を治療するものではありませんが、患者さんのQOL向上には繋がるのではないでしょうか?

国内ではエビデンス不足ですが、海外では集まっているそうです。

よい良いターミナルケアの為に、早く情報公開してほしいですね

眼科領域

高度情報化社会と言われて久しい今日、その情報の(80~90%)は、視覚から得ているとされている。

 

眼科疾患で鍼灸治療が適応するものに「眼精疲労」があります。

 

これは、長時間の近見作業後、目や其の周囲に違和感を生じる「目に関わる不定愁訴」を指す。

 

顔面筋(表情筋)は皮筋なので晴明、攅竹等のツボに1~2mmの接触鍼を行うと有効ですが、なんと言っても肝経中心の本治法による全身調整です。

炎症反応が無ければ、熱すぎない程度で目を温めるのも効果的です。

症状)

 

1、局所では、眼の疲れ、痛み、霞、流涙、充血等
2、全身的には、頭痛、肩コリなど

原因)

 

 

1、両眼の屈曲状態の差が大きい 2、ピンと調節機能の低下 3、眼鏡の適合性 4、眼位異常(斜視や斜位など) 5、瞬き低下によるドライアイ 6、心因性

その他、主な眼科疾患

 

 

緑内障)

 

40歳以上成人の3.56%にみられる。

 

その中の2%が眼圧が正常範囲(10ー20mmHg)にも関わらず、視機能障害をもたらす正常眼圧緑内障である。

 

 

分類)

 

慢性タイプの開放隅角緑内障(正常眼圧緑内障)

 

 

1、自覚症状がほとんど無い 2、視野欠損 3、疲れ目、霞む、肩コリなど 3、視力低下、視野障害など自覚症状は末期。 4、隅角(シュレム管)は開放している

急性タイプの閉塞隅角緑内障(急性発作)

 

 

1、急激な眼痛、頭痛、嘔気、嘔吐、高度の視力障害、充血 2、著明な眼圧上昇 3、角膜浮腫、瞳孔散大 4、隅角は閉塞している

後者は速やかに専門医に紹介。

 

白内障)

 

 

水晶体が混濁する疾患で、最も多いのは老人性白内障。

 

ステロイドや糖尿病などの併発で症状が出るケースもある。

 

水晶体の混濁は不可逆的で薬剤で透明性を取り戻す事は現時点では不可能。

 

よって手術のみが有効な治療法である。

 

鍼灸治療は進行を遅らせる施術を行います。

 

白内障は手術レベルが格段に上がっている。(90歳以上でもオペ可能)

 

進行の予防が大切です。
単なる肩コリと間違って施術しないよう気を付けましょう
 

 

 

 

 

 

 

 

帯状疱疹後神経痛

季節外れの台風の接近に伴い今日も東京は雨模様

活気付けにバスケットボールの観戦をした。

コート上で選手が「攻即防」と走り切れるのも「神経細胞の跳躍伝導」のお陰と改めて実感しました。

と言うのも、脳からのニューロンは、電気を使って情報伝達を行います。

神経細胞を包む膜は、情報を素速く伝達させる為にランビエの絞輪といって「くびれ」を形成しているからです。

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また、インパルスは、「くびれからくびれ」へ跳ぶように伝達できる反面、神経細胞の軸索はダメージを受け易い。(諸刃の剣)

ちなみに、鍼灸治療も「活動電位」を応用しています。


さて、秋になると多い疾患の一つに神経節からウィルスが出て活動再開する「帯状疱疹」がありますが、皮膚症状が消えたにもかかわらず、ヒリヒリした痛みが残る事を「帯状疱疹後神経痛」と言います。

その原因は帯状疱疹ウィルスが、上記の神経細胞を傷つける事によって発症する。

抗ウィルス薬と鍼灸治療の併用により後遺症である帯状疱疹後神経痛(PHN)への移行を予防出来ます

むくみと皮膚の色

最近、リニューアルされた書店にふらりと立ち寄ると東○圭吾氏の新刊が置いてあった。

もう何年前になるだろうか?映画「プラチナデーター」を観たのは。

その中で私にとって印象的だったのは、あるアイドルグループの二○和也さんが演じる主人公の父親、彼は著名な陶芸家、が轆轤を挽くシーンでした。

早速、インスパイアされ群馬県にある渋民焼きの陶芸教室を訪ねた。

その理由は、伊香保の「土」を使って難しいとされる赤色の陶器を作るからです。

店の陶芸家曰く「火入れの日は、一晩中火力を調整する」と話していた。

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「ろくろ挽き夜業となりし陶器市」




さて、むくみ(浮腫)は、疾患名では無く、「組織間質液」が異常に増加した状態を指す。

代表的な病気は、

1、慢性心不全 2、下肢静脈瘤 3、腎不全 4、ネフローゼ症候群 5、肝硬変 

6、クッシング症候群 7、甲状腺機能低下症 8、特発性浮腫 9、リンパ浮腫など

意外にも過激なダイエットによる「むくみ」も多いですね。

また、皮膚の色も血行障害が起きれば、冷えて白っぽくなりますし、還流障害では、下腿の皮膚は赤っぽくなる。

鍼灸治療では、脾経(膵臟を中心とする消化器)と心包経(心臓の働きを助ける)のツボを使います。

これは、心包経(火)を使って間接的に脾経(土)を強化する方法です。

そして強化された脾経が腎経(水)をコントロール出来るようになり「むくみ」が改善されます。

例えれば、器のしっかりとした花瓶が「水漏れ」しないのと似ています。

もしかして私達の遺伝子情報には、各臓器を繋ぐデーターがインプットされているのかもしれない

今後の研究を俟つ次第ですね・・・。




自己責任

先日、陸上男子100メートルで桐生祥秀選手が、9秒98の日本記録を出したとニュースで知った。

鍼灸にもスポーツ鍼灸という分野があります。主目的は、練習によるオーバーユースで起きる疼痛や障害の改善と選手のコンディション調整です。

私も学校で運動生理学を学んだのでスポーツには関心を持っています。

一般的に筋線維を大別すると速筋線維と遅筋線維に分類される。前者はスプリンター、後者はマラソン選手や日本人に多い。

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例えば、400m走は16Lの酸素消費量ですが、マラソンともなると600Lの酸素を消費する。

酸素消費量が、6L以上になると血中に乳酸が生成される。以前、これは「疲労物質」と教わりましたが、現在はエネルギー源と考えられています。

運動量の多いスポーツは、過剰に活性酸素を発生させるので現在、鍼灸による抗酸化酵素量を増やす研究もされています。


ところで、氷上のプリンス、羽生結弦選手は円皮鍼を使用しているようです。

これは、呼び名も置鍼、パイオネックスと言い、予め滅菌処理がされていて安全ですが、ツボを外すと効果が出ません。

また、最近は薬局でも円皮鍼と似た物が販売されています。これは、似て非なる物なので使用する際は、「自己責任」でね。としか言いようがありません



 

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