« 2017年7月 | トップページ

2017年8月

予測力

普段、私はTVCMを良くチェックする。なぜならば、それが世相を反映する鏡になっている事があるからである。

そんな折、目に止まったのが、ホテル検索サイト・トリバ○でサイトを紹介している外国人女性だ。

てっきり口パクだろう? と思っていたら実は流暢な日本語を話す方だった。

音声学(phonetics)からみて、英語圏の人々は日本語の「つ」(tsu)が無いので、その発音が苦手である。

しかし、彼女は学生時代に日本のアニメやネットで日本文化を勉強し、この問題を見事クリアーしている。
Yosoku_2



「お早めの転ばぬ先のジキタリス」





さて、この話を聞いて思い出したのが、30年前に読んだ「菊と刀」である。

著者のル-ス・ベネディクト女史、彼女は一度も来日した事は無く、在米日系人などから得た膨大なデーターを元に1946年これを刊行した。

当時、私は女性ならではの寛容さと深淵なる洞察力、予測能力の高さに感銘を受けた。

勿論、本書に対する批判がある事も承知していますが、このような本には、誤訳による原文とのニュアンスの違いが往々にしてあるものである。

尚、彼女は、本書の終わりにこんな言葉を残し締めくくっています。

「日本はもし事情が許せば、平和な世界の中にその位置を求めるであろう。もしそうでなければ、武装した陣営として組織された世界の中に、その位置を求めるであろう。」『菊と刀』(長谷川松治訳、講談社学術文庫からの引用)

先の読めない時代に彼女の言葉が、記憶の底から蘇って来るとは思いにも依らなかったsign01

« 2017年7月 | トップページ