« 2017年7月 | トップページ | 2017年9月 »

2017年8月

原風景

東京生まれの私には、故郷というものが無い。

今年の夏、十数年ぶりに大学時代の旧友と彼の地元で会った。

彼は卒後Uターンを選択し、とある地方のホームタウンで働いている。

以前、その街は夏祭りを開催するなど活気に満ち溢れていた記憶がある。

久しぶりに会った彼の浮かない表情を理解するまでにさほど時間は要らなかった・・・。


St4





Street2_3

「ふる里のシャツター通りふと秋思」




もし私に故郷があって「寂れた町」に変貌したら、きっとこう思うだろう。


また、自分の生まれ育った街の風景は、その人の「原風景」に影響を及ぼす。

それは何故か?ココロの底に人がいるから。それは自分の両親であり、子供の頃に遊んだ友人、或いはお世話になった近所の人でしょう。

どうしてこうなってしまったのか?ひょっとしたら道端に咲くペンペン草は知っている・・・。

 

かもしれないsign02

 

 

ペーパータオル

最近の報道で特に注視している事に多剤耐性菌の感染が挙げられる。(O-157等)

院内感染予防対策として、当院のトイレにペーパータオルを設置しましたので

ご利用下さい。(気になる方は自身のハンカチ等を使用して下さい。)


風吹けば・・・

日本の諺に「風吹けば桶屋が儲かる」というのがありますよね。

私は、鍼灸院を生業としているので経済学が専門ではないが、「国富論」からP.F.ドラッガー、ピケティなどは目を通しています。

というのも経世済民、お金を身体に例えると血液、医療とも繋がりがあるからです。

ところで、カオス理論の一つにバタフライ効果というのがある。

『ブラジルの1匹の蝶の羽ばたきがアメリカで竜巻を起こすかも』という内容で気象学者のエドワード・ローレンツが提唱した。

Photo


「病癒えコスモス色に変わりけり」





鍼灸の古典である素問霊枢では、手足は河川、体幹は海に例えられている。

その当時、東洋医学の先人達は自然界の規則性に真理を見出したのだ。

ちなみに手足に加えた微量の刺激は、前腕(下腿)から上腕(大腿)を通り体幹の皮膚を部分的にほんのり赤く変える。(血行改善)

彼らは、きっと思いがけない所に波及効果が起こる事に気づいていたのだろう。

また、現在パラダイムシフトが起こっていますが、欧米流のドラスティックなチャンジばがりでは無く、バタフライエフェクト的な発想も必要かもしれないsign02

予測力

普段、私はTVCMを良くチェックする。なぜならば、それが世相を反映する鏡になっている事があるからである。

そんな折、目に止まったのが、ホテル検索サイト・トリバ○でサイトを紹介している外国人女性だ。

てっきり口パクだろう? と思っていたら実は流暢な日本語を話す方だった。

音声学(phonetics)からみて、英語圏の人々は日本語の「つ」(tsu)が無いので、その発音が苦手である。

しかし、彼女は学生時代に日本のアニメやネットで日本文化を勉強し、この問題を見事クリアーしている。
Yosoku_2



「お早めの転ばぬ先のジキタリス」





さて、この話を聞いて思い出したのが、30年前に読んだ「菊と刀」である。

著者のル-ス・ベネディクト女史、彼女は一度も来日した事は無く、在米日系人などから得た膨大なデーターを元に1946年これを刊行した。

当時、私は女性ならではの寛容さと深淵なる洞察力、予測能力の高さに感銘を受けた。

勿論、本書に対する批判がある事も承知していますが、このような本には、誤訳による原文とのニュアンスの違いが往々にしてあるものである。

尚、彼女は、本書の終わりにこんな言葉を残し締めくくっています。

「日本はもし事情が許せば、平和な世界の中にその位置を求めるであろう。もしそうでなければ、武装した陣営として組織された世界の中に、その位置を求めるであろう。」『菊と刀』(長谷川松治訳、講談社学術文庫からの引用)

先の読めない時代に彼女の言葉が、記憶の底から蘇って来るとは思いにも依らなかったsign01

« 2017年7月 | トップページ | 2017年9月 »